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妊活とは何から始めたらいい?いつから?始め方&方法まとめ

妊活

子どもが欲しい方にとって関心が高い妊活。

そんな中、「妊活って何から始めたらいいの?」「仕事が充実してるんだけど妊活はできる?」「40代になって年齢的に不安」と気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、妊活を始めたい全ての方に向けて、妊活方法や何から始めたらいいかについてご紹介します。

妊活アプリ・妊活用おりものシートを使う方法や妊活の始め方についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修医師
阿部 一也 先生
■経歴
医師、日本産科婦人科学会専門医。
東京慈恵会医科大学卒業。
都内総合病院産婦人科医長として妊婦健診はもちろん、
分娩の対応や新生児の対応、
切迫流早産の管理などにも従事。
婦人科では子宮筋腫、卵巣嚢腫、内膜症、
骨盤内感染症などの良性疾患から、
子宮癌や卵巣癌の手術や化学療法(抗癌剤治療)も行っている。
PMS(月経前症候群)や更年期障害などの
ホルモン系の診療なども幅広く診療している。

妊活とは

妊活とは、子どもが欲しい男女が、赤ちゃんが授かりやすいようにする準備です。

具体的には、排卵日を調べて性行為のタイミングを合わせる、妊娠しやすい体づくりをする、などが挙げられます。

妊活は、女性だけではなく、男性も一緒に取り組むことが、スムーズに妊娠へ導くためには欠かせません。

「結婚すれば自然に授かるだろう」「生理があるから大丈夫」と思っている人も少なくないでしょうが、実際に自然に妊娠できる確率は、若い方でも25~30%ほどといわれています。

そのため、20代から40代までの子どもが欲しいすべての方が、妊活をおすすめする対象になります。

妊活は何から始めたらいい?

妊活は、次のような流れで進めていきます。

▼妊活の流れ

妊活といっても、まずは自然の流れに任せて妊娠を待つ人が多いかと思います。

何から始めたらいいかわからない方は、排卵日を調べるところからスタートしましょう。

一方、「絶対に早く子どもを授かりたい」という事情がある方は、不妊検査やブライダルチェックを受けておくとより安心です。

なお、結婚して性生活を普通に営んでいても1年以上妊娠していない方、35歳以上の方は、はじめから不妊治療も視野に入れてみましょう。

妊活はいつから始める?

妊活はいつから始めてもいいですが、赤ちゃんが欲しいタイミングに合わせて始めることもできます。

一般的なガイドラインでは、妊活開始から妊娠までの平均的な期間は、健康なカップルであれば3~6ヶ月とされています。(参考1):三軒茶屋ARTレディースクリニック-タイミング法の真実:何回目で妊娠するのか?

そこから逆算して、授かりたい時期の3~6ヶ月前から妊活を始めるのもひとつの手です。

ただし、この期間で確実に妊娠できるわけではないので、あくまで参考にしてください。

男性の妊活は何から始めたらいい?

男性の妊活は、生活習慣の見直しから始めましょう。

精子にも質があり、不健康な生活を送っていると弱い精子になってしまいます。

70日以上と長い時間で作られる精子の質を高めるためには、普段の生活を整えることが大切です。

▼精子の質を高める行動

  • 禁煙する
  • 飲酒を控える
  • サプリメントなどで不足しがちな栄養素を補給する
  • コーヒーの過剰摂取を控える
  • サウナや長風呂を避ける
  • ストレスを溜めすぎない
  • 睡眠をしっかりとる

「できるだけ早く子どもが欲しい」という希望がある方は、医療機関で精子の状態を確認する精液検査を受診してみることも検討してみましょう。

妊活方法にはどんなやり方がある?

妊活の方法は、排卵日のタイミングに合わせて性行為をするタイミング法が一般的です。

自然な流れにまかせて妊娠を待つ方には、最もポピュラーな方法でしょう。

一方で、性行為の必要がないシリンジ法というやり方もあります。

それぞれどのように進めていくのか、詳しく解説していきます。

タイミング法

タイミング法は、排卵日のタイミングに合わせて性行為をする妊活方法です。

生理周期や基礎体温などから割り出した排卵日の付近で、1回、できれば2回以上性交渉して、妊娠を目指します。

健康なカップルがきちんとタイミングを合わせられれば、平均3~6ヶ月ほどで妊娠にいたるとされています。

シリンジ法

シリンジ法は、家庭で簡単にできる、性行為なしの妊活方法です。

自宅で採取した精液を、専用のシリンジ(針のない注射器)にセットして、自身で腟の中に注入します。

シリンジ法なら、忙しくて性交渉のタイミングが取れない方、セックスレスや性行為に問題を抱えている方でも、妊活に取り組むことができます。

シリンジ法の専用キットは、1回当たり500~1000円程が複数回分のセットになっており、一部のドラッグストアや楽天・Amazonなどのネット通販で販売しています。

【妊活の始め方①】不妊検査・ブライダルチェック受診

まずは、自然の流れに任せて妊活をスタートさせる方は多いと思いますが、「いつまでに子どもが欲しい」「できるだけ早く授かりたい」という方は、ブライダルチェックを受けてみるとより安心です。

ブライダルチェックでわかるのは、妊娠や出産に影響を及ぼす病気がないか、赤ちゃんに感染する病気がないかということです。

▼ブライダルチェックの主な検査項目

  • 血液検査
  • 性感染症検査
  • 女性ホルモン分泌検査
  • 内診
  • 超音波検査

費用の相場は1~3万円ほど(保険適用外)で、1回の受診で完了するものが基本になります。

婦人科、内科がある病院、レディースクリニックで受けられるブライダルチェックは、女性だけでなく、男性も精子検査や血液検査を受けられるため、一緒に受診することをおすすめします。

ブライダルチェックを受けるタイミングに決まりはないので、結婚前の方だけではなく、妊娠を希望している方はいつでも受けることができますよ。

ブライダルチェックと不妊検査のちがいは、ブライダルチェックでは妊娠しにくい原因がないか調べるのに対し、不妊検査では、不妊の原因を特定するために検査を行うという点です。

そのため、避妊せずに性交渉して1年経っても妊娠していないカップルや、35歳以上の方は、不妊検査も視野に入れてみましょう。

【妊活の始め方②】妊娠しやすい排卵日を知る

妊活で大きなポイントになるのは、排卵日を知ること

排卵日を正確に把握しておくことができれば、妊娠の確率はぐっと高まります。

排卵日を知る方法はいくつかあるので、それぞれ解説していきます。

基礎体温をつける

妊活を始めたら、まずは基礎体温を測る習慣をつけましょう。

基礎体温は、朝、目が覚めたときに、横になってじっとした状態で測定した体温です。

健康的な成人女性は、生理が始まると体温が下がって約2週間の低温期が始まり、排卵すると体温が上昇して、次の生理まで高温期が続きます。

毎日基礎体温をつけていれば、妊娠しやすいタイミングや妊娠したタイミングが見えてきます。

▼基礎体温からわかるタイミング

タイミング 基礎体温の変化
妊娠しやすい 低温期の終わり頃、
急激に体温が下がった日から2~3日
妊娠した 排卵日から2週間経っても生理にならず、
高温期が21日以上続く

低温期から高温期に移るとき、体温が急激に下がる日(堕落期)があり、その付近が排卵の目安になります。

ただし、人によっては、堕落期がなかったり、高温期や低温期の長さがバラバラだったりすることもあるので、基礎体温だけで判断せずに、あくまで指標として用いたほうがいいでしょう。

妊活アプリで生理周期を記録

妊活アプリで生理周期を記録することでも、排卵日を割り出すことができます。

一般的な、28日周期くらいの間隔で生理が来ている方であれば、妊娠しやすい排卵日は次の生理予定日の14日ほど前になります。

排卵の時期を知るためにも、生理周期を把握しておくことは大切です。

手書きのメモや自分で排卵日を計算するのは大変ですが、妊活アプリに記録すれば自動でタイミングを計算してくれるので、ぜひ活用してみてください。

妊活用おりものシートを活用

着用しているだけで妊娠しやすいタイミング知らせてくれる、妊活用おりものシート。

妊活タイミングをチェックできるおりものシート」という商品名で、2023年に生理用品ブランドのソフィから発売されたもので、おりものに含まれる物質から排卵日が近づいていることを判定してくれます。

おりものシートに2本線が出たら、妊娠しやすいタイミングの合図。

約0-2日以内に性交渉のタイミングをとるようにしましょう。(参考2):生理用品のソフィー妊活タイミングをチェックできるおりものシート

使い方は普通のおりものシートと同じなので簡単です。

妊活用おりものシートは、活用することで、より多くの情報をもとに排卵日を予測することが可能になり、ついつい基礎体温をつけ忘れてしまう方にも助かるアイテムです。

排卵検査薬で排卵日を確認

妊活では、排卵日を確認するための有効な手段として、排卵検査薬もはずせません。

ドラッグストアでも購入できる排卵検査薬は、排卵のおよそ36~48時間前に分泌される黄体形成ホルモンが尿に含まれていると、反応してサインが出ます。

サインが出るとおよそ1~2日後に排卵するため、サインが出た日から性交渉を持つといいでしょう。

黄体形成ホルモンが分泌され始めた日を特定するために、予測した排卵日当日ではなく、2~3日前から排卵検査薬を使用するようにしましょう。

【妊活の始め方③】妊娠しやすい体づくり

妊活では、妊娠しやすい体づくりも重要なポイントになってきます。

具体的な方法について、解説していきます。

生活環境を整える(食事・運動・睡眠・冷え・ストレス)

生活環境を整えることは、妊活をスムーズに進めていく上で大切な要素です。

食事・運動・睡眠をきちんととることで、免疫力や体力がついてきます。

冷えは、子宮や卵巣の血流を悪化させて、妊娠しづらくさせる原因になるので、積極的に解消するようにしましょう。

また、ストレスはホルモンバランスを乱してしまうので、適度に気分転換やリラックスをして、ストレスを溜めないようにすることも大切です。

妊活中の注意事項!NGな項目は?

妊活中は食事や生活習慣など、普段よりも注意しなければならないことがあります。

妊活中のNGな項目は以下の通りです。

▼妊活中のNG行動

  • 喫煙
  • ボトックス
  • ピル
  • ダイエット

…etc

タバコに含まれるニコチンなどの物質は、卵子に悪影響を及ぼし、妊娠する確率を大きく低下させるといわれています。(参考3):e-ヘルスネット(厚生労働省)-女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響

また、科学的に立証されていませんが、ボトックスが胎児に影響する可能性を否定できないため、妊活中のボトックス注射は念のため避けたほうがいいです。

妊活中におすすめされることが多い魚ですが、深海魚や大型の魚など、種類によってはメチル水銀を微量に含んでいるものがあるので、よく確認してから食べましょう。

必要な栄養素を摂取する

妊娠しやすい体づくりのために、妊活に必要な栄養素を摂取しましょう。

▼必要な栄養素と役割

必要な栄養素 役割
葉酸 胎児の中枢神経の発達をはじめ
正常な発育を促し、貧血も予防する
鉄分 貧血予防
オメガ3脂肪酸 卵子・精子の健全な形成をサポート
亜鉛 卵子・精子の質の向上
ビタミンD 着床率アップ

これらの中でも、とくに重要なのは葉酸です。

葉酸は、胎児の正常な発育に重要な役割を果たすため、妊活中から積極的な摂取が欠かせません。

妊活を開始すると同時に葉酸摂取を心がけましょう。

食事からだけでは、必要な量を摂取することが難しいので、葉酸サプリを積極的に活用しましょう

こちらの記事では、おすすめの葉酸サプリをご紹介しているので参考にしてみてください。

⇒おすすめの葉酸サプリ

【妊活の始め方④】排卵日に合わせて性交

排卵の時期を割り出したら、排卵日に合わせて性交しましょう。

実は、妊娠の確率が高いのは、排卵日当日ではなく、排卵日の2日前だとされています。(参考4):福井大学高度生殖医療センター-妊娠の基礎知識について

その理由は、卵子よりも精子の生存期間のほうが長いため、排卵のタイミングに卵管に精子が存在していると受精の確率が高まるためです。

したがって、望ましい性交渉のタイミングは、排卵日の2日前から当日にかけての3日間です。

性行為後のトイレはOK?過ごし方は

性行為が終わった後は、そのまま横になって、しばらく安静にして過ごしましょう

妊活の情報の中には、「腰を高く上げると妊娠しやすい」とのうわさもありますが、科学的・医学的な根拠はありません。

ただ、射精して30分くらい経つと、精液が液状になって腟から流れ出やすくなります。

元気な精子はすぐ頸管に進入するため、精液が流れ出ても妊娠率への影響はほとんどありませんが、気になる方はクッションなどをお尻の下に敷いておくといいでしょう。

また、トイレで用を足しても腟の中の精子は流れ出ないので、我慢せずに行きましょう。

【妊活の始め方⑤】こんな場合は不妊治療も視野に

基本的にはパートナーとふたりだけで取り組むことができる妊活ですが、医療が介入する不妊治療を視野に入れたほうがいい場合もあります。

  • 妊活に取り組んでからなかなか妊娠しない
  • 40代(35歳以上)の場合

それぞれ詳しく見ていきましょう。

不妊治療受診の目安は妊活3周期

不妊治療を受診する目安は、妊活を始めてから3周期を過ぎたあたりです。

一般的には、妊活開始から妊娠までの平均的な期間は、健康なカップルであれば3~6ヶ月ほどとされています。

そのため、3周期を過ぎても妊娠にいたらない場合は、不妊治療の受診を視野に入れてみましょう。

たとえ不妊と診断されなくても、医療機関では専門的なアドバイスが受けられるので、ひとりで不安を抱えこまずに、まずは相談してみましょう。

40代(35歳以上)の場合

これから妊活をはじめる方が40代の場合は、最初から不妊治療を検討しておきましょう。

妊娠の可能性は35歳を境にして徐々に下がっていき、40代では急速に低下します。

「絶対に赤ちゃんが欲しい」「妊活を長引かせたくない」という35歳以上の方は、専門の医療機関にサポートを受けたほうがより安心です。

2022年からは不妊治療にも保険適用が始まったので、これまで自費で高額な費用を払っていた場合に比べて、敷居は低くなっています。

ただし、不妊治療の保険適用は43歳未満なので注意しましょう。

夫がたたない場合

妊活中の夫婦の中には、夫がたたないために妊娠が望めない場合もあります。

EDにはさまざまな原因がありますが、妊活中ならではの子作りに迫られるというプレッシャーのせいで機能しなくなってしまう人もいて、夫婦仲にも影響を及ぼしかねません。

不妊治療の一環としてED治療薬を処方してくれる場合もあるので、まずは専門の医療機関に相談してみましょう。

まとめ|妊活を始めたら

妊活は、女性だけでなく男性も一緒に取り組むことが重要で、赤ちゃんが欲しいと思ったときが始めるタイミングです。

この記事を見れば、妊活にはどんな方法があるか、何から始めたらいいかの参考になったのではないかと思います。

▼本記事の概要

概要 具体例
いつから始める ・子どもが欲しくなったらいつでも
・授かりたい時期の3~6ヶ月前がひとつの目安
妊活方法 ・タイミング法(性交渉あり)
・シリンジ法(性交渉なし)
妊活の始め方 ・排卵日を調べる
(基礎体温・アプリ・おりものシート・検査薬)
・妊娠しやすい体づくり
(葉酸を積極的にとる)
・排卵日に合わせて性交
(排卵日の2日前が望ましい)
・必要に応じてブライダルチェックを受診
不妊治療の検討 ・妊活して3周期が過ぎても妊娠しない場合
・40代(できれば35歳以上)の方
・夫がたたない場合

妊活には、きちんとしたタイミングで性交渉を持つことも大切ですが、妊娠しやすい体づくりも欠かせません。

これから妊活を始めようとしている方は、最初から葉酸サプリを摂取して、健康な体づくりを進めていくことをおすすめします。

▼参考にしたページ一覧

(参考1):三軒茶屋ARTレディースクリニック-タイミング法の真実:何回目で妊娠するのか?

(参考2):生理用品のソフィー妊活タイミングをチェックできるおりものシート

(参考3):e-ヘルスネット(厚生労働省)-女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響

(参考4):福井大学高度生殖医療センター-妊娠の基礎知識について

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